商工会議所の珠算・簿記検定

自分力を高めよう

 橋本商工会議所はこのたび、日本商工会議所より検定事業について、優秀な実績を収めたことにより表彰を受けました。そこで、今回実施している検定の中でも、よく知られている珠算検定と簿記検定を紹介いたします。

珠算検定

 先ず珠算(そろばん)検定ですが、いまでは電卓などにより瞬時に計算ができるようになりましたが、子どもたちが計算力をつける上で最も基礎的な大事な部分をそろばんが持っております。
 この秋の検定で190回を数えるとおり、昔からそろばんは子どもたちの学習を身につける上で最も身近なものであり、また、子どもたちはそのそろばんを地域のそろばん塾で学んできております。
 商工会議所の検定も、そうした地域のそろばん塾と共に歩んできております。
 そこで、当所の検定試験の試験委員でもあり、社団法人和歌山県計算実務協会理事長の古垣三郎先生に「そろばん」について語っていただきました。
  

そろばん学習で脳を活性化

社団法人和歌山県計算実務協会 理事長
近畿珠算団体連合会 副理事長 
橋本商工会議所 珠算検定試験委員
古垣珠算教室 古垣 三郎 先生

 昔からよく言われて来た読み、書き、そろばんが教育の基礎、基本であることは誰もがご承知でありましょう。
 文部科学省により10年ごとに学習指導要領が改正され、前回の指導要領が平成10年に改正され、ゆとり教育を前面に、土曜日の全休暇また、各教科の指導内容削減等がなされ、近年まで教育を進めて来ましたが、この指導要領では能力低下に陥ると教育界はじめ一般社会においても批判が出たことでした。
 今回の学習指導要領が平成21年に改正され、今までの指導要領より大幅な指導内容に改正されました。
 特徴は基礎、基本の知識・技能と思考力・表現力とのバランスを取ろうとされたこと、算数科におけるそろばん学習も従来の3年生だけではなく、4年生にも習って頂こうという要領に改正されました。
 すでに有名私立小学校においては、3年前から小学2年生から算数科だけではなく、珠算教育としてそろばん学習を行っています。
 それはなぜか?
 長年に亘り電卓、コンピュータ等の普及により合理性・効率性が重視され、機械に頼る傾向のあまり、その結果、物事を継続する力が減退し、能力低下に微妙に影響を与えているように思われるわけです。
 今、全国的に珠算学習者が大幅な増加をして来ています。そろばんを使って計算することの有用性と楽しさ、分かりやすさが理解され、基礎学力の構築と学習意欲の獲得にも有効であることが明らかになって来たからでありましょう。算数教科が得意になることはもちろんのこと、色々な能力が磨かれ、国語、理科、社会など、どの教科においても成績が上がって来ます。それは授業中、先生の話がしっかり聞ける、物事に集中して取り組むようになるなど…
 そろばんの効用としては、
●集中する力…珠一つの動きのミスも許されない注意力
●ヒラメキの力…問題解決・発明などのヒラメキは右脳から発生すると言われており、問題解決の思考回路を最短距離で結ぶ脳力が開発される。
●記憶する力…珠算式暗算(右脳使用)と算数式暗算(左脳使用)とが有ります。珠算式暗算は右脳で処理した答えをパターン記憶を行います。このトレーニングは直観像として長く記憶にとどまります。一般的に試験などで使用される記憶方法(左脳使用)は短期間で忘れてしまうことが多い。
●注意深く観察する力…ミスが許されないトレーニングを繰り返していると集中力と同時に数字を注意深く読み取る能力が高まって来ます。注意深く数字を見るトレーニングから数字を観察する行動が生まれ、数の仕組みを次々と発見するようになれば成功です。そのような習慣が数字を駆使して様々な分析する力が生まれます。
●情報を処理する力…そろばん・暗算トレーニングは一貫して数字による情報処理トレーニングを行っています。数字をミスなしに速く読み取り、右脳で秒速処理を行い、左脳で正確な数字情報に変換します。この「能力」は学力と並び大切な武器となります。
 以上の観点から、保護者の皆様、子供達の習い事の一つに是非そろばん学習をお勧めいたしたいと思います。
 

そろばん塾の子供たちの声

珠算検定の様子 商工会議所珠算検定試験委員の先生方の塾に通う子供たちにご協力いただき、子供たちの声をお届けします。

●ぼくは、1年の時にお母さんにそろばん習いなさいと言われて習いました。そろばんは楽しいです。
~妙寺小 1年生~
●私は、友達が習っていたのでそろばんを習い始めました。だから、特に理由なんてなかったと思います。でも、そろばんを習っていると、とても計算が速くなったり、授業中などとても集中したりすることが出来るようになったので、生活に役立つことがたくさん身につきました。そして、つらい時もあったけど、楽しい思い出が沢山出来たので、そろばんを習ってよかったと思いました。
~妙寺小 6年生~
●私は、最初は計算が出来なかったけど、そろばんを習ってから、かけ算やわり算が出来るようになって、学校でも使えるので、そろばんをやって良かったと思います。
~紀見小 4年生~
●ぼくは、学校より九九を早く覚えたのがうれしいです。あと、わり算が覚えたのがうれしいです。そろばんが楽しくて止まりません。
~紀見小 2年生~
●1年生の10月から習っています。暗算が楽しくなってきました。そろばんコンクールも受けます。
~橋本小 2年生~
●私は塾に行っています。そろばんをやっているから、みんなより計算が早くできて、みんなが筆算でやるところを私は暗算で出来ます。
~清水小 5年生~
●そろばんを習ってて学校の算数の計算がぱっぱとできてうれしいです。練習で頑張ってるから検定で受かったらうれしいです。そろばんを習ってて頭の回転が速くなりました。
~名手小 3年生~
●ぼくは、そろばんを習って学校の勉強が簡単になって宿題もすぐ出来るようになってとてもうれしかったです。6年生まで絶対にやめたくないです。
~名手小 4年生~
●そろばんを始めてから、学校で計算がスラスラ出来るし、百マス計算もクラスで一番速く出来ます。そろばんの先生にも学校の先生にも家の人にもえらいね。と言ってくれるのは、すごくうれしいです。
~紀見小 5年生~
●そろばんを始めたときは、算数が苦手だったけど、そろばんを始めて算数が好きになりました。計算も速くなりました。すっとそろばんを続けたいです。
~三石小 3年生~
●ぼくは、1年生からそろばんを習っています。そろばんをしていて良かったことは、集中力がついたことと、計算がとても速く出来ることです。だから誰にも負けない自信が有ります。これからも上の級目指して頑張ります。
~柱本小 2年生~
●そろばんやってて、みんなが時間かかる計算問題もすぐに解けるようになりました。そろばんやってて本当に良かったです。
~古佐田丘中 1年生~

簿記検定

 商工会議所では、1級~4級の簿記検定を行っております。毎回、大勢の受講者があり、年々その数は増加してきております。不況の世の中、少しでも資格を身につけて就職や仕事に活かしたい、ということから、簿記検定にチャレンジする人が増えてきております。
 さて、簿記は、企業の経営活動を記録・計算・整理して、企業の経営成績と財政状態を明らかにする技能です。企業の活動を適切、かつ正確に情報公開するとともに、経営管理能力を身につけるために、簿記は必須の知識です。
 近年、パソコンの普及により経理ソフトで決算が出来るようになっているのが主流となりつつありますが、その際の仕訳入力を行う際にはやはり簿記の知識が必要ではないでしょうか。また、出来上がった貸借対照表や損益計算書等を読み取るには、やはり簿記の知識が必要になってくると思います。日々の取引を仕訳に起こし、帳簿をつけ、売上、仕入、経費等の数字をつかみ、今後の経営計画を考えていくことは大変重要な事なのです。
 では、検定試験を突破するには、ですが、昔から「習うより慣れろ」という言葉の通り、簿記は学習、というよりむしろ練習に練習を重ねることで、自然と体に覚え込むのが一番ではないかと思います。会計全体の流れをつかみ、今、この作業はどこの段階にあたるのかを意識しながら、仕訳を行うと流れが見えてきます。簿記は結局は「仕訳」が出来なければなりませんので、練習を重ねる事が大事であります。
 また、「継続は力なり」という言葉どおり、毎日こつこつ積み重ねていけば必ずゴールが見えて来ます。自分が目標に向かって努力したことは決して無駄にはならないはずです。
 ここで、簿記検定の各級の中身をごく簡単にですが紹介します。
●1級
大学で専門に学ぶ程度の商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を習得し、財務諸表等規則や企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理・経営分析が出来る。合格すると税理士試験の受験資格が得られる。
●2級
株式会社の経営管理に役立ち、企業の財務担当者として必要な商業簿記・工業簿記を習得している。財務諸表を読む力が身につき、自社や取引先の経営内容を数字から把握できる。
●3級
商店や中小企業の経理事務に役立つ基礎知識が身につき、青色申告などの書類作成にも役立つ。経理・財務担当以外でも必要な知識として評価する企業が多い。
●4級
簿記入門レベル。勘定科目に仕訳でき、複式簿記の仕組みを理解できる。
 また、商工会議所では、毎年春に3級簿記講座を実施しております。毎回、多くの受講生にご参加いただいております。次年度についても実施予定ですので、詳細が決まれば商工はしもとにて告知いたしますのチャレンジしてみて下さい。