「紀州へら竿」が国の伝統的工芸品に指定

紀州へら竿 本市の伝統的地場産品である「紀州へら竿」が、3月8日付けの官報告示により、経済産業大臣指定品目となり、国の伝統的工芸品に指定されました。
 この紀州へら竿は、 明治時代を起源とし、昭和63年に和歌山県の伝統工芸品第1号として指定され、へら鮒釣り愛好家の間で羨望の竿として高い評価を得てきました。
 この度、その技術・技法の伝統性について、2月7日開催の経済産業省産業構造審議会伝統的工芸品産業分科会指定小委員会(委員長=宮田亮平東京藝術大学長)で審議され、新規指定することが決定されました。
 これで全国の伝統的工芸品は215品目となり、和歌山県では、紀州漆器、紀州箪笥に続き、3品目の指定となります。
 紀州へら竿は、和歌山県橋本市で天然の竹を使用し、竿師の高い技術力で作られるへら鮒釣り用の竿(へら竿)であり、我が国のへら竿の90%以上が橋本市で生産されています。
 製造技法は、明治15年に大阪市で創業した「初代竿正」が確立し、「二代目竿正」の弟子「竿五郎」に師事した橋本市出身の「師光」(本名:児島光雄)と「源竿師」(本名:山田岩義)の両氏が、それぞれ昭和6年と昭和9年に橋本市で独立創業して以来、本格的な生産が始まりました。本市でへら竿作りが盛んになった背景には、へら竿作りの主原料となる良質な竹、特に高野竹の産地に近かったということが挙げられます。
 昭和初期からのへら鮒釣りブームもあり、へら竿作りは本市に定着し、昭和63年には、和歌山県の伝統工芸品第1号として指定され、また昨年まで10回開催したヘラブナ釣り日本一を決定する「ヘラワンGP」(神谷和生ヘラワンGP実行委員長)でも、この「へら竿」は、全国での予選会また当市での決勝大会などで全国に向けて大きくPRすることができました。
 この伝統工芸品は、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づいて、経済産業大臣により指定された日本の伝統工芸品が「経済産業大臣指定伝統的工芸品」となります。
 その指定を受けるには、次のすべての要件を満たす必要があります。
①主として日常生活で使われるもの
②製造過程の主要部分が手作り
③伝統的技術または技法によって製造(100年間以上の継続)
④伝統的に使用されてきた原材料(100年間以上の継続)
⑤一定の地域で産地を形成
 国の伝統的工芸品の指定受けることにより、産地の振興に必要な経費の一部を国から補助金として受けられ、国の伝統的工芸品としてPRでき、「紀州へら竿」のさらなる発展が期待できます。